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2024年06月24日

「大谷の奇岩群」など重要文化的景観へ

国の文化審議会は24日、栃木市の「西方城跡」を史跡名勝天然記念物に指定し、宇都宮市の「大谷の奇岩群と採石産業の文化的景観」を重要文化的景観にするよう盛山文部科学大臣に答申しました。

県の文化振興課によりますと、「西方城跡」は宇都宮氏家中の国人領主である西方氏が築いた、中世後半から近世初頭の山城です。当時の城の形態と変遷や築城技術を知るうえで重要としています。

一方、宇都宮市の文化都市推進課によりますと、今回対象となる「大谷の奇岩群と採石産業の文化的景観」は、大谷石を中心に形成された自然と石を掘る人々の営みが共生する景観で、「大谷資料館」や「天狗(てんぐ)の投げ石」、「旧大谷公会堂」など28カ所の重要な構成要素があります。

重要文化的景観は、県内では初めての選定となります。

市では25日、市役所の本庁舎と大谷コネクトに横断幕を設置して選定を広く知らせるほか、8月26日から市役所本庁舎で文化的景観パネル展、10月5日には記念講演会を開く予定です。

今回で県内の国史跡は39件、重要文化的景観は1件となります。
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