News CRTニュース

2024年04月18日

那須焼損遺体事件で男聴取

那須町の河川敷で16日、焼けて損傷した2人の遺体が見つかった事件で、県警が、何らかの事情を知っているとみられる20代の男を任意で事情聴取したことが17日、捜査関係者の話で分かりました。

県警は死体遺棄の疑いで捜査していて、男の供述内容などを踏まえ、立件できるかどうかを検討します。

遺体の近くにはガソリンを入れる赤い携行缶があり、血の痕のようなものや遺体を引きずったような跡が残っていたことも判明しました。

県警捜査第1課と那須塩原警察署によりますと、遺体で見つかった2人のうち1人は、住所、職業不詳の55歳の男性で、もう1人は、17日の司法解剖の結果身長およそ162センチ、年齢が40歳から60歳の女性だったことを明らかにしました。

遺体は死後数日以内で、死因は、いずれも首の圧迫による窒息死でした。

さらに女性の顔の近くには殴られたような痕が複数あったことが17日、捜査関係者への取材で分かっています。

県警は2人を車などで現場に運び、遺棄した後に火を付けた可能性があるとみて、死体遺棄事件として捜査しています。

捜査関係者らによりますと、遺体は結束バンドで手足が縛られ、顔には黄色い袋のようなものをかぶせられ、その上に粘着テープが巻かれていたということです。

通報した男性は地元の森林組合の所属で、16日の朝早く遺体を発見した知人からの連絡で、現場に駆け付けていました。

男性によりますと、2人は十字に重なり、男性の遺体はあおむけで右手の甲から血がにじみ出て、腹のあたりから高さおよそ30センチの炎が上がっていたということです。

この事件は那須町伊王野の河川敷で16日、焼かれた2人の遺体が見つかったものです。

警察は殺人事件を視野に、犯人が強い殺意や恨みを持って2人を襲った可能性があるとみて、女性の身元の確認を急ぐとともにトラブルがあったかどうかや交友関係などを調べています。
BACK